『スカーペッタ』シーズン1第3話の感想と解説!点と点がつながり、強がるドロシーの心が垣間見える回。

スカーペッタ

こんにちは!管理人のKoalaです。
Amazonプライムビデオで2026年3月から配信中の極上ミステリー『スカーペッタ』第3話を見ましたので、感想をお届けします!

第3話のタイトルは、日本語では「ドロシー」でしたが、英語では「Dot」でした。
この言葉、ドロシーの愛称で、ドロシーが出版している絵本「ドットちゃんシリーズ」に付けられている名前でもあります。そして、「点」という意味も持つこの言葉の表す通り、点と点がつながって関係性の骨子が見えてくるような回でした!

*前回のおさらいはこちらからどうぞ!

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『スカーペッタ』シーズン1第3話感想と解説 ドロシーの視点を通じて見えてくる家族の関係

ドラマは若いドロシーが部屋でご機嫌にメイクアップしているところから始まります。どうやらデートに出かける様子。一方で、妹のケイは一生懸命勉強をしているようで、「音楽を止めなさい」と母から言われるドロシー。派手好きで社交的なドロシーと、真面目で勉強好きなケイという対比は、現在にもつながります。

夜、彼とのデートから帰ってきたドロシーは、父が経営する食料品店の前から走り去る救急車を目撃します。不安にかられて店に駆け寄ったドロシーの目に飛び込んできたのは、血溜まりの中で放心するケイの姿でした。

前回の第2回でケイの視点から描かれたシーンが、今回はドロシーの視点から描かれます。同じ出来事を様々な人物の視点から描く手法は芥川龍之介の”藪の中”のようですが、現実も結局、それぞれの人にとっての真実は違うのだなと気付かされるオープニングです。

その後、現在のシーンに移り、リビングルームでリモートの動画取材を受けているドロシーに切り替わります。どうやら生放送のようなそのインタビューに、うっかり映り込んでしまうケイ「同居する妹よ」と紹介するドロシーですが、取材を受けている絵本ドットちゃんシリーズの最新作のタイトルは「ひとりっ子も楽じゃない」。さらに、娘もいると伝えたドロシーにインタビュアーがした質問は、「娘さんが一番好きなドットちゃんシリーズはどれですか?」。娘のルーシーが一切自分の絵本を読んでいない、と言えないドロシーは、フリーズするしかありません。

『スカーペッタ』シーズン1第3話感想と解説 母というより一人の女性でいたいドロシー

自分自身を投影した絵本のタイトルが「ひとりっ子も楽じゃない」というのは、なかなか複雑です。妹のケイの存在はどこへ、と思いますし、また、「ドットちゃん」という少女に自分を投影しているドロシーは、もしかしてずっと自分を少女としてみなしているのかも、と思いました。

ルーシーは母の本を一切読んでいない様子ですが、ルーシーの亡き妻のAIアバターであるジャネット「全作読んでいる」とこの回でドロシーに話します。そのことでドロシーはすっかりジャネットに気を許し、ワインを飲みながら延々と自分の作品について語るのです。このあたりからは、少女性といえば聞こえはよいのですが、未成熟な自己中心さも感じずにはいられませんでした。

とはいえ管理人も、子どもを持つ身として、あまりえらそうに言えた立場ではないというか、自分を振り返らずにはいられないような気持ちにもなりました。母という役割だけではなく、一人の人間でいたい、という望みは自然なものだと思いますが、バランスを失うと、子どもに悲しい思いをさせてしまいます。気をつけよう。

『スカーペッタ』シーズン1第3話感想 女性初の検屍局長をとりまく環境

28年前のシーンでは、女性初の検屍局長だったケイが対峙してきた困難が浮き彫りになりました。

保健局長に呼び出されて、メディアへの情報リークについて問いただされるケイ。意図してのリークはしていないけれど、コンピュータがハッキングされた形跡があったことを報告したケイに、保健局長は「初の女性検屍局長の早々の失態だ」と声を荒げます。同席していたボルツ検事も権威を傘に着た様子でしたが、そこにいたFBI捜査官のベントンだけは、ケイを気遣っていたことが後でわかります。

オフィスでは、ケイのアシスタントであるマギーに取り入って、情報をつかもうとするドクター・レディの姿も。ケイには、仕事場で信頼できる人がほとんどいない、四面楚歌のような状況であることが見えてきます。

保健局長に問い詰められたケイは、「それならなぜ、被害者が亡くなる前に警察に通報していた事実を隠しているのか」と隠しカードを切るケイ。これによって失職を免れたケイですが、味方がいないつらさを感じているはずです。そんな環境の中で、刑事であるピートとだけは信頼関係を築けた背景が見えてきます。

もうひとり、ケイの味方だと打ち明けてくるのが、ベントンです。夜になってケイの自宅を訪ねたベントンは、「昼間はあんな状況だったけど、自分は味方だ」とケイに告げます。見つめ合う二人はその後、キスをするのですが、そこに突然現れたルーシーに驚く二人。あまりにも非常な慌てぶりなので、そんなに慌てるのは何か理由があるのかな?と不思議に思いました。

『スカーペッタ』シーズン1第3話感想と解説 外へと歩み出るルーシーとベントンの別の顔

大人になってからのルーシーの過去はまだあまり描かれていません。わかっているのは、同性愛者であるルーシーの最愛の妻、ジャネットがなんらかの理由で急逝してしまったこと、彼女のデータを用いてAI人格を作り、一緒に暮らしていること。それから、以前はFBIで仕事をしていたらしいことです。

そんなルーシーのもとに、元刑事ピートの同僚だったフルーグ巡査が現れます。コンピュータの情報を扱う技術に長けたルーシーに、捜査の協力を依頼しにきたのです。最初はやる気がなかったルーシーですが、協力に同意して、ふたりはルーシーの運転する車で事件に関連があると見られるジンクス・スレーターの自宅に向かいます。

この車の中で、フルーグ巡査がルーシーをレズビアンバーで見かけたことがあると言い、さりげなく自分も女性が恋愛対象であることを告げます。全く無関心でもない様子のルーシー。ジャネットが亡くなった後、FBIの仕事も辞め、亡き妻のAI人格と引きこもって暮らしていたルーシーが、外の世界に目を向けている様子が感じられました。

ジンクス・スレーターの自宅に到着した二人は、彼が拉致されたらしい様子と、事件の鍵となる光るインクを見つけます。そして、彼を拉致していたのは、ケイの夫ベントンでした。FBI捜査官としての尋問という大義名分がありながら、トレーラーのような場所でジンクスに対応するベントンは、非常に冷酷で不気味です。

それにしても、この家族は、蓋を開ければ、ドロシー以外全員がこの殺人事件を追っていましたドロシーが疎外感を感じるのも無理がないかもしれません。

 

『スカーペッタ』シーズン1第3話感想と解説 ドロシーの心に芽生えた新たな闇

そんなドロシーは、ひょんなことからAI人格ジャネットと打ち解けて話す関係になりました。自分に深い理解を示してくれるジャネットに、すっかり心を許したドロシー。根は単純でかわいい女性だなと思うのは、こんなところです。

ピートとケイが捜査で自分を仲間はずれにする、と愚痴るドロシーに、なんとジャネットは「ピートはずっとケイが好きだから」と言ってのけました。

日本語字幕では「好き」となっていたこのセリフですが、英語では“Pete’s always been in love with Kay.”となっていました。「好き」だと人間としての信頼関係にとどまるライトな雰囲気もありますが、恋をしている、愛し続けているという情熱を感じます。自分の夫が自分の妹を愛している、と言われたら、ショックはいかばかりだろうと思います。

しかし、ドロシーも思い当たらないわけではないのだと思います。ピートと妹のケイの間には仕事を通じての固い絆がありますし、今回の事件にしても、引退したはずのピートを、「信頼できる人が欲しいから」とケイが引っ張り出しているのです。しかもそのことについての事前の相談もどちらからもなかったのですものね。

管理人も妹がいますが、もし同じ状況だとすると・・・。いやいやいや、ちょっと想像したくないですね・・・。

『スカーペッタ』シーズン1第3話の感想と解説 男性たちがかなりあやしい

このドラマでは、女性の多くはけっこう感情をあらわにしています。
ケイとドロシーのにぎやかな姉妹喧嘩もそうですし、母に複雑な思いを持つルーシーの感情も、見えてきやすいです。

それに対して男性たちは、あまり何を考えているかわからないのです。
現在のケイの夫ベントンは、全く表情が読めません。ケイと話すときもどこか疲れた表情ですし、復帰したFBIでもポーカーフェイスジンクス・スレーターを淡々と追い詰める様子は、凄みをきかせている、とかでは決してないのですが、冷酷でひしひしと怖かったです。

ピートがドロシーと結婚していたのも意外でした。
28年前、ケイとともに連続殺人事件を追っていた頃は、どちらかというと粗野な印象だったピート知性あふれるケイとは対照的です。ドロシーにとっては何回目の結婚なのかはわかりませんが、ケイと全くタイプが違うドロシーにどうしてピートが惹かれたのかな?と疑問に思っていました。
そこへ、今回、ジャネットの鋭い指摘があり、ドロシーは大きな打撃を受けています。それも一理ある、と思ってしまうのは、ピートが感情を見せないから。

28年前の事件の容疑者で、現在はカルト教祖のようなことをやっているマット・ピーターセンは、もともと怪しいのですが、ますますわからない存在になっています。
28年前はハーバード卒の俳優だった彼が、現代では悲しみを抱えた人を癒すヒーリング施設を経営。そこでの入所者の女性の手首にカットの跡があったり、その女性に意見を言わせないようにしたりと、なんとなく支配の色が濃く見えます。何より、マット・ピーターセンの指紋が現代の事件で見つかっているというところ。物的証拠があるのに、ケイとピートを強気で追い返してしまうピーターセン。二人が任意捜査をしているとわかっているからではありますが、どんな裏があるのでしょうか。

最後のシーンで、ジャーナリストのアビーの自宅を見張っていたボルツ検事にも驚きました。仕事には見えない後ろ暗い感じ・・・。この人は確か現代パートにも出てきていないので、これからどういう役割を果たしていくのかな?と興味津々です。3話でこれだけ怪しさ全開だと、犯人ではなさそうだな、と思いますが・・・

いよいよ中盤に入る第4話が楽しみになってきました!

『スカーペッタ』第4話の感想と解説はこちらからどうぞ!

ドラマ『スカーペッタ』シーズン1第4話の感想。ピートの不器用な正義感のルーツは?
第4話のタイトルは「ピート」。タイトル通り、スカーペッタの相棒でドロシーの夫である元刑事、ピート・マリーノの視点がよくわかる回。犯人捜しのミステリーでありながら人間ドラマに惹きつけられる。

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最後までお読みくださりありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。
当ブログでは、『スカーペッタ』のほかにもさまざまな海外ドラマのあらすじやキャストを紹介しています。
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ではまた!

 

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